今を見つめて
2007/09/29
9月ももう終わり。すっかり過ごし易くなって、夜風も気持ちの良い季節。
新しい仕事も順調で、毎日があっという間に過ぎていく。
会社は天王洲アイルにあるのだけれど、この辺りはたくさんのオフィスビルと川の他は特にこれと言った楽しめるものは無い。けれども、川がすぐそこにあるので、私はいつも、お昼には川沿いへ行って、気分転換をしながらお弁当を食べる。
昨日は上司(女性)に誘われて、二人でお弁当を広げました。
「仕事はどぉ?」という質問に「とっても楽しいです」と笑顔で答えると、よかったぁ~と安堵のため息をついた彼女。
「細かい仕事でとても地味なものだから、どう感じてるかなと思ったのよ」と。
「楽しい」というのは私の本音で、本当に今、仕事が楽しい。一日に何千枚もの写真をただただひたすら見て、情報を管理していく。撮影は一切しないけれど、多くの写真を見ているだけで、刺激を受ける。同じ部署の人たちも年が近く、働きやすい環境だ。
「将来はカメラでやっていきたいの?」と聞かれた時には、一瞬戸惑ってしまった。
“カメラでやっていく”――…その言葉を、何度頭に浮かべては、飲み込んできただろうか。
「分かりません」
気が付いたら私は、そう答えていた。
「それを職にしたいのか、趣味で留めておきたいのか…正直、自分でもよく分からないんです。でも、写真からは絶対に離れたくない。写真を撮って、それを使って、いろんなものを創っていきたいんです」
これももちろん、本音だ。
そうして、飲み込んでいた言葉をまた頭に浮かべて、それに向かって進んでいく自分は、そう遠くにはいないような気がする。
早朝の空港。これから広島へ。